居抜き物件は、基本的に中古物件です。設備機器類が残っていれば、そのまま再利用できるメリットは大きいです。その一方で、設備機器類には耐用年数があります。設備機器類も中古ですから、注意すべき点があります。耐用年数が過ぎていても、普段から定期メンテナンスを心がけていれば、安全に使用することは可能です。しかし注意したいのは、ポンプです。加圧式のポンプや、増圧式のポンプは、部品それぞれの経年劣化があり、適切に交換しなければなりません。

異音や激しい振動が発生するポンプは、専門業者に点検してもらいましょう。とくに継手が汚れていたり、劣化しているポンプは、漏水トラブルが発生しやすいので、迅速に点検してもらい、必要に応じて修繕工事を施工してもらいましょう。ポンプの整備と点検は、必ず電気工事士などの有資格者に行ってもらいましょう。

居抜き物件の設備の耐用年数

居抜き物件は元の持ち主が営業していた店舗やオフィスを、設備や内装をそのままの状態で売ったり貸したりすることです。新しく開業することを考えている場合、設備投資のコストが大幅に削減されるので人気があります。居抜きを借りる場合には、貸主から設備に関して譲渡資産の明細をもらうことが大切です。明細があれば経費として計上できるものが分かりますし、設備ごとに耐用年数に応じた減価償却が可能になります。そうすることで税金を大幅に削減することができます。